本人・ご家族のためのやさしい案内

いま分からないことがあっても、
ひとつずつで大丈夫。

「乳がんと言われた。詳しい検査はこれから」というときに、いま知っておきたいことを、やさしい言葉でまとめました。

最初に知っておきたいこと

乳がんだと分かっても、
すぐにステージや治療が全部決まるわけではありません。

精密検査 = 転移
ではありません

治療を決めるために、しこりの大きさや性質、広がりを確認する大切な検査です。

結果がそろってから、
次のことを考えます

ステージや治療の内容は、検査結果を合わせてから決まります。

結果が出る前は、
想像だけで結論を出さない

最悪の想像で結論を出すより、分かったことを一つずつ確認していく時期です。

乳がんって何?

乳房の中で、必要以上に増える細胞ができる病気です。

多くは、しこりをきっかけに見つかります。しこりがあるからといって、広がり具合や治療内容まで分かるわけではありません。

8人に1人女性が生涯で乳がんと診断される確率の目安

乳がんは
めずらしい病気ではない

これは日本の女性全体の統計で、本人のこれからを決める数字ではありません。「珍しいことではなく、検査や治療の仕組みが整っている病気の一つ」と知っておくための数字です。

次の検査で何を調べる?

いまは、治療を選ぶための情報を集める時間です。

1

見つかる

しこりなどをきっかけに、乳がんかどうかを調べます。

2

くわしく調べる

大きさ・リンパ節・ほかの場所への広がり・がんの性質を確認します。

3

話し合う

先生と、いまの状態と治療の選択肢を整理します。

4

治療を始める

状態・体調・本人の希望を合わせて、治療を選びます。

ステージって何?

がんが、どこまで広がっているかを表す言葉です。

検査の結果を合わせて決まります。自分で症状から判断しないことが大切です。

0期・I期

乳房の中にとどまる、または小さい段階のイメージ

II期・III期

しこりが大きくなったり、近くに広がったりしている段階を含む

IV期

乳房から離れた場所に広がりがある段階

「転移」って何?

がんの細胞が、元の場所から離れて別の場所で増えることです。

たとえば骨に転移した場合も、「骨のがんになった」のではなく、骨にできた乳がんとして治療します。痛みだけで転移とは決まりません。画像の検査などで確かめます。

乳房もとの場所
血液・リンパ移動の通り道
別の場所骨・肺・肝臓など

治療はどんなことをする?

乳がんでは、手術、放射線を当てる治療、薬による治療を、状態に合わせて組み合わせます。手術の前に薬でしこりを小さくすることもあります。

どの治療が必要かは、ステージ、がんの性質、体調、本人の希望を合わせて決めます。

手術

がんを取り除く治療です。乳房を残す手術と、全体を切除する手術があります。

放射線を当てる治療

目に見えないがん細胞を抑えるために、手術後などに行うことがあります。

薬による治療

飲み薬、点滴、注射など。がんの性質に合う薬を選びます。

治療の選択肢は増えている?

はい。がんの性質に合わせて、
治療を選べるようになってきました。

乳がんは多くの研究と治療経験が積み重ねられてきた病気です。ホルモンの働きを利用する薬、がん細胞の目印を狙う薬、抗がん剤、場合によっては免疫の力を利用する薬などから、その人に合う方法を考えます。

「乳がん」と一言でいっても、性質はさまざま。検査は、合う治療を見つけるためにも行います。

検査結果を待つ間にできること

無理をしすぎず、ふだんの生活を。

基本はふだんどおり

医師から特別な指示がなく、強い症状がなければ、普段どおりの生活でかまいません。

処置後の指示を優先

生検などを受けた後は、運動・入浴・仕事について病院の指示を優先します。

説明は一人で抱えない

希望があれば、家族や友人に付き添ってもらい、メモを取ると整理しやすくなります。

予約を待たず相談する目安:急に強くなる痛み、強い息苦しさ、胸の痛み、急な手足のしびれや力が入りにくいとき。

病院でそのまま使える

先生に聞くこと
チェックリスト

全部を一度に聞く必要はありません。まずは「いまどういう状態か」と「次に何が分かるか」を聞ければ十分です。チェックはこの端末に保存されます。

まずはこれだけ
生活について
説明の最後に

覚えておきたいこと

いまは、分かったことを
ひとつずつ確認する時期です。

「乳がんである」と分かったことと、「どこまで広がっているか」は別の話です。分からない言葉は、そのまま先生に聞いて大丈夫です。

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